Shifter
クローズドベータから少し触っていたShifterをちゃんと使う機会がやってきたので、さくっと手順をまとめておきます。
慣れていれば1時間もあれば独自ドメインでShifterによって静的化されたWordPressサイトを立ち上げることができますよ。
※スクリーンショットは面倒なので撮ってません。
事前準備
※AWS Route53でもドメイン取得可能ですが、個人的にドメインの取得はお名前.comにまとめています。ドメイン登録できればどこでもOKです。
※独自ドメインを割り当てるので、Shifterのプランはpersonal以上を選択しましょう。月払いの場合$20/月、年払いの場合$15/月となります。
ドメイン取得・ネームサーバー設定
レジストラでドメインが取得できたら、ネームサーバーはとりあえずAWSのRoute53に設定しましょう。それが近道です。
お名前.comで取得したドメインをRoute53に設定するには以下の記事を参考に。
お名前.comで取得したドメインのネームサーバーをRoute53に変更しELB配下のWebページをドメインで引けるようにする – Qiita
取得したドメインでメール受信ができるようにする
Shifterでドメイン認証をする際にメール受信ができる必要があります。
わざわざメールサーバーを立てずとも、AWSのSESを使えば取得したてのドメインもすぐにメール受信ができますよ。
手順は以下。
- Route53にドメイン登録
- S3にメール受信用のバケットを作成
- SESでドメイン認証
- SESでメール受信設定(受信用メールアドレスは「admin@ドメイン」)
※SESは東京リージョンに対応していないので、バージニアリージョンあたりで設定しましょう。
今回はそれに伴ってメール受信用のバケットもバージニアリージョンにしておきました。
SESでメール受信してS3にメールを保存するには以下の記事を参考に。
[新機能]Amazon SES でメール受信が出来るようになりました! | Developers.IO
ちなみに、SESでメール受信するS3バケットには以下のようなバケットポリシーを設定しておかないと、SESで受信ルールを作成するときにエラーになりました。
{ "Version": "2008-10-17", "Statement": [ { "Sid": "GiveSESPermissionToWriteEmail", "Effect": "Allow", "Principal": { "Service": "ses.amazonaws.com" }, "Action": "s3:PutObject", "Resource": "arn:aws:s3:::バケット名/*", "Condition": { "StringEquals": { "aws:Referer": "数字のAWSアカウントID" } } } ] }
参考:Amazon SES に対する E メール受信に関するアクセス権限の付与 – Amazon Simple Email Service
Shifterにドメインを登録する
Shifterダッシュボードの、Project – Domainsにすすみ、取得しRoute53に設定したドメインを追加します。
なお、ドメインはネイキッドドメインではなくて、www.などのサブドメインを登録しましょう。
ドメインを追加すると、admin@ドメイン等のメールアドレスにAWSから認証メールが届きますので、SESでメール受信設定をしたS3バケットを確認します。
S3に保存されているメールのオブジェクト名はハッシュ値のような名前になっています。
テキストエディタなどで開いて、以下のような文章を探して下さい。
To approve this request, go to Amazon Certificate Approvals at
https://certificates.amazon.com/approvals?code=ここは認証コード
and follow the instructions on the page.
見つかったら、ブラウザにURLを貼り付けて開きます。
表示されているドメインが正しければ「I Approve」をクリックしましょう。
これで、AWSのACMのSSL証明書が使えるようになりました。
Shifterで初めてのWordPressプロジェクトを作成する
Shifterでは既存のWordPressをインポートすることもできますが、今回は新規のWordPressを作成します。
プロジェクトの作成が終わったら、Step 1: Start WordPress SiteでPHPのバージョンを選んで、StartをクリックしてWordPressを立ち上げましょう。
立ち上げるごとにURLが変わる編集用のWordPressで構築などを一通り終えたら、StopをクリックしてWordPressを止めておきましょう。
ShifterのWordPressを静的化する
Step 2: Generate your websiteより、Generateをクリックして編集用のWordPressを静的化します。記事の数にもよりますが、少し時間がかかります。
ShifterのCDNから配信する(完了)
Step 3: Publish websiteより、配信を行うCDNを選択します。
記事を書いている時点では以下の2つのCDNが選択できます。
- Netlify
- Shifter CDN
今回はShifter CDNを選択しました。
Shifter CDN CNAMEsに表示されているドメインを取得したドメインのCNAMEに設定すれば、独自ドメインよりShifterで静的化されたWordPressサイトの公開が可能となります。