re:Invent に初参加してきました

この記事は、AWS re:invent 2018 Advent Calendar 2018の18日目の記事です。

2018年11月26日〜2018年11月30日にアメリカのネバダ州ラスベガスで開催されたAWSのカンファレンス「re:Invent 2018」に参加してきたのでレポートしたいと思います。

来場者数50,000+、一日のイベント予算約10億円というビッグカンファレンスです。


初めてのre:Invent、2回目のラスベガス

NExT Seasonの安藤さんとHugTechの伊東さんと一緒に、AWSのユーザーグループJAWS-UG神戸のコアメンバーをさせていただくこと約2年。

その間に、re:Inventは2016・2017と開催されていたのですが、ライフイベント的に参加することができず悔しい思いをしてきましたが、ついに今年は参加することができました。(行ってこいと言ってくれた家族に感謝です)

初めてのre:Invent参加でしたが、ラスベガスは20年前に一度訪れたことがあって当時の印象とどれぐらい変わっているかも楽しみにしつつ渡米してきました。

観光など

次にいつ行けるか分かりませんから観光もしてきました。

ドローンで空撮したかったので、いろいろ準備してから現地入りしました。

天気もよくいい写真が撮れたので大満足でした。

レンタカーの予約

ツアーに参加することも考えたのですが、ドローン持ち込みNGのツアーが多かったので、自分でレンタカーを手配して観光することにしました。

ラスベガス、というよりもアメリカでのレンタカー予約はRentalcars.comが日本語にも対応していて簡単でした。

アプリでも予約等できますが、ラスベガスの場合だと空港以外のホテルなどの細かい出発・返却場所の指定ができなかったのでwebサイトからの予約の方がおすすめでした。

レンタカー会社もAVISや、Hertzなどの大手を予約する方が安心です。

アメリカでレンタカーを運転するには国際免許が必要なので、警察管轄の免許センターなどで事前に発行してもらう必要があります。

また、注意点としては国際免許だけではなくて日本の免許証も必ず携帯する必要があります。(ないとレンタカーを借りれません)

アメリカの交通ルールについて調べる

アメリカは右側通行で、車は左ハンドルが一般です。

日本と何もかも逆なので注意が必要です。(最後までワイパーを誤操作していたのは内緒です)

あとは、「NO TURN ON RED」という標識がなければ赤信号でも右折可能でした。(日本もこうなったら便利なのに)

ドローンを連邦航空局(FAA)に登録

アメリカで趣味でのドローンを飛行させるにはFAAでの登録が必要です。

https://faadronezone.faa.gov/

3年間有効で登録費用は$5です。発行された登録番号を機体に貼り付けることが義務付けられています。

ちなみに、日本での飛行の場合はDIPSという国土交通省管轄のサイトから登録することができます。申請は無料ですが、サイトが遅いし、分かりにくいです。(申請内容や許可の内容が違うので当然なのですが、日本はいちいちややこしい印象)

FAAのサイト内で普通にクレジットカード決済ができてしまうあたり、日本の行政サイトも見習って欲しいですね。

以下、FAAサイトが対応している決済方法。

Accepted Payment Methods:

  • Bank account (ACH)
  • Amazon account
  • PayPal account
  • Debit or credit card

飛行可能エリアの確認

グランドキャニオンをはじめとする国立公園でのドローン飛行は禁止となっていました。

調べてみるとラスベガスから車で30,40分で行けるレッドロックキャニオンはドローン飛行がOKとなっていました。

Yes, visitors can fly drones for recreational purposes at Red Rock Canyon. Please do not disturb wildlife or visitors while flying your drone.

Visitors are prohibited from launching and landing drones and other unmanned aircraft systems (UAS) in Red Rock Canyon’s Wilderness Areas (La Madre Mountain Wilderness Area & Rainbow Mountain Wilderness Area).

The Las Vegas Soaring Club also has flying space nearby. To find out more information, please visit  www.lvsoaringclub.org

 

Frequently Asked Questions

実際に駐車場にいたスタッフの人とかに「ドローン飛ばしていいですか?」と聞いてみたら「もちろん!」と言ってもらえたので安心して飛行させることができました。

 

その他の飛行エリアはFAAが出しているスマホアプリ「B4UFLY」で確認しました。

https://www.faa.gov/uas/where_to_fly/b4ufly/

ラスベガスの主要エリアは空港が近かったり、観光ヘリが飛び交っているので、ほぼドローン飛行はNGでした。

郊外なら大抵飛ばすことができたので、こんな感じで日本ではなかなか撮ることのできない荒野を撮影することができました。

 

re:Invent 2018

ここから本題です。

レジスト&SWAGをGET

イベント前日にregistrationへチェックインをしにいく必要があります。

チェックインをして参加者であることを証明するためのバッヂをGETします。

5万人以上が参加するカンファレンスなので、マッカラン国際空港にもre:Inventのレジストポイントが設けられていたあたりが規模の違いを感じさせます。

 

レジストが済んだらSWAG(お土産)をもらいに行きます。

今年の参加者に配られたパーカーはグレーでした。

アメリカサイズですが、試着コーナーがあったのでちょうどいいサイズのをGETできました。

認定者ラウンジ

AWS 認定の資格を持っていると、資格保有者のみが入れるラウンジを利用することができます。

資格者限定のお土産ももらえました。

意外とこういう情報は公式サイトからではなく参加者間で共有されて知ることが多かったので、参加する方は”取りこぼし”に気をつけましょう。

DAY1

いよいよイベント初日。

Use Amazon Rekognition to Power Video Creative Asset Production

Amazon Rekognitionの動画解析を使用したwebアプリのデモを見ながら、その解説を行うセッションでした。AlexaのTV CM の動画から動画内に写っている対象を解析したタグ付けしたオブジェクトをタイムラインで確認したり、その情報をもとにして、いかにコンバージョンを向上させるか?という実践的な内容でした。

Build AWS Skills Through Community-Led User Groups

“ユーザーグループを通じてAWSスキルを構築する”と題されたセッション。

各国のUGが登壇して座談会的に開催されました。

コミュニティを通じて成長させてもらっていることを改めて感じる時間となりました。

Using Amazon SageMaker and AWS DeepLens with Teams New to Machine Learning

昨年のre:Invent 2017で発表されたAWS Deep Lensのワークショップを運良く予約できたので参加してきました。

去年のワークショップでは参加者全員にDeep Lensがお土産として配布されたので期待が高まりましたが、今年は$99で買えるクーポンの配布でした。

Amazon.comで普通に販売されているので、わざわざばらまく必要がないということですね。

https://www.amazon.com//dp/B075Y3CK37/

$249での販売なので、$150割引でも十分太っ腹だと思います。

Airbnb滞在だったので、Amazon.comアカウントを現地で作ってPrimeお試し30日に申し込んで無事にGETすることができました。

ちなみに、ラスベガスへのAmazon Prime配送は平均で3,4日といったところでした。(配送元にもよると思いますが)

 

ワークショップの内容は、あらかじめ用意された鳥の写真をAmazon SageMakerで学習させ、DeepLensに写った鳥の写真がどの種類かを判別するというものでした。

GitHubに用意されたREADMEを読みながらAWSマネージドコンソールで進めていきますが、事前にSageMakerを触ったことがない状態だとついていくのが難しい内容だと思いました。

なんとか頑張ったものの、DeepLensのセットアップでタイムアップとなりました。

GitHubの内容は手元にCloneしているので時間を見つけて再トライしてみたいと思います。

Monday Night Live

AWSアップデートの発表第一弾の時間でした。

発表内容はアマゾン ウェブ サービス ジャパン、プロダクトマーケティングのエバンジェリストである亀田さんが詳しくまとめられているので、要チェックです。

「re:Invent 2018 / 11月27日 アップデートのまとめ」

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/reinvent-2018-11-27-updates/

個人的に一番衝撃だったのは、Armベースの新しいプロセッサ「AWS Graviton」を搭載したA1インスタンスの発表ですね。

DAY2

Deploy Alexa for Business in Your Organization, & Build Your First Private Skill

こちらは前回のDeepLensのようにタイムアップにならないようにワークショップに集中したため写真はありません。

東京リージョンではまだ使えないAlexa for Businessを使ったプライベートAlexaスキルの作り方でした。

Service Nowにあらかじめ用意された課題管理に音声で登録を行うというスキルを手順通りに作っていく内容でした。

A4Bの設定からユーザーの招待から、スキルのデプロイはASK-CLIを使って行うというなかなか実践的な内容でしたね。

ワークショップを無事に完走して、モデレーターの方とハイタッチできたので一安心です。

作ったスキルの会話内容はこんな感じでした。

  • ユーザー:「Alexa 課題管理開いて」
  • Alexa:「どんな問題がありましたか?」
  • ユーザー:「○○が壊れた」
  • Alexa:・・・カタカタカタ・・・チーン!(効果音)
  • Alexa:「課題を登録しました!」

 

ちなみに、Amazon.co.jp・Amazon.comのアカウント問題に直面しないようにワークショップに参加される際は、以下の準備をしておくと安心かなと思います。

  • re:Invent 専用のAWSアカウントを作成
  • re:Invent 専用のAmazon Developperアカウントを作成
  • re:Invent 専用のAmazon.comアカウントを作成

あと、スマホの言語設定を英語にしておいた方がいいです。このワークショップではEchoデバイスではなく、Alexaのスマホアプリを使ってテストをしたのですが、スマホの言語設定を変更しないと英語版スキルが使えませんでした。

ドイツのアカウントでもco.jpアカウントと同じ問題があるようで、「どうにかならんかなー」と言ってました。

気づくと英語で会話していたことに驚きました笑

DAY3

Build a Game for Echo Buttons – an Alexa Gadget!

こちらもタイムアップを避けるために集中参加。写真はありません。

まずはGitHubに用意されたスキルをデプロイして動作確認を行い、それぞれのアイディアでオリジナルのゲームを作ってみようというワークショップでした。

日本未発売のecho buttonsがお土産として配布されました!

DAY4

Expo

スポンサーブースを回るEXPOに参加してきました。

大量のTシャツやステッカーなどのお土産をGETすることができました。

EXPOの様子をタイムラプス撮影していたのですが、保存に失敗して紛失したのでデータがありません・・・。

有名どころだと以下のブースに立ち寄りました。

  • Cloudflare
  • Netlify
  • CircleCI
  • Data Dog
  • Nginx
  • Redis
  • O’Reilly
  • GitHub
  • Netflix

re:Play

この日はいくつかのセッションに参加したのですが、re:Playの記憶しかなく・・・。

一番前のど真ん中で堪能させて頂きました。

LAST DAY

最終日はUGへのお土産収集や、人も減ってきたので記念撮影をしたりしながら過ごしました。

最終日ともなると歩きすぎで足がパンパンでしたね。

会場間で移動距離が長い場合などはTransportationを積極的に利用しましょう。

ただし、交通事情やバス乗り場からセッション会場が遠かったりするので時間に余裕を持った行動が大切です。

 

一日平均で25,000歩ぐらい歩いているので普段の運動不足が解消されました。

が、以下でカロリー過多になっているので、体重は+2kgでした。

初参加した感想

初参加となったre:Invent 2018。

わからないことだらけでしたが、参加経験のあるUGメンバーに色々教えてもらいつつ楽しく過ごすことができました。

日本とラスベガスだと17時間の時差があるので仕事との調整はなかなかハードでした。

一緒に仕事をしているメンバーには迷惑をかけた面もあるかと思いますが、ご理解を頂いて本当に感謝しています。いつもありがとうございます。

特に印象に残っているのは現地水曜日に行われた、re:Invent User Group Leader Private Eventです。

世界中のAWS UGとの交流の時間でした。

まずはじめにいくつかのUGからLTタイムがあり、日本からはAWS Samurai 2017で特別賞を受賞された伊藤さんが英語でスピーチを行なってくれました。

堂々と発表されている姿が本当にかっこよかったです!事前の練習風景を知っていることもありこみ上げるものがありました。

英語にはあまり自身はありませんが、そんなことを言っていたら「今回参加した意味がない!」と言い聞かせ、様々な国のUGメンバーと交流しました。

  • 韓国
  • 台湾
  • タイ
  • ドイツ
  • ノルウェー
  • フィンランド
  • アメリカ
  • ブラジル

つたない英語でのコミュケーションでしたが、コミュニティの運営についてなど貴重なディスカッションの時間となりました。

ドイツのCommunity HeroのMichaelさんから「これで英語勉強してみたらいよ!」という優しい言葉とともに、ご自身が執筆されたAWSの本をもらいました!ありがとうございます!!

最後に

心残りは、Keynote, Andy JassyとKeynote, Dr. Werner Vogelsに現場参加できなかったことです。

仕事とか体力的な問題でAirbnbの部屋でストリーミングで観ていました。。

次回は現場参加できるように鍛えておきたいと思います。

 

フリーランスが自腹でre:Inventに参加するというのはなかなかハードルの高いことです。

  • 参加費:$1,799
  • 航空券:80,000〜100,000円
  • ホテル:10,000〜15,000円/泊 × 5〜7日
  • 食事代:$20〜30/回(朝・昼食はイベント会場内で無料)
  • その他:お土産とか、カジノとか・・・

re:Inventで発表される内容はほぼ即日に日本語でまとめられますし、内容を知るだけならわざわざ現地にいく必要はないのかもしれません。

でも、今回初めて参加して現場の熱気を肌で体感することができて本当によかったと思います。むしろこれが一番の価値ではないかと思いました。

今回、自分に課していたミッション「グローバルコミュニティとの交流」も無事に果たすことができたので大満足です。

 

ここまで書いて、「次にいつ行けるか・・・」と先述しておきながらすでにもう行きたい気持ちになっています笑

すでに来年のスケジュールも決まっているので、機会があればre:Inventに参加してみてはいかがでしょうか?

 

ラスベガスで出会ったみなさん、本当にありがとうございました!

ドタバタ話もたくさんあるので、お会いした時にコソッと聞いてみてください!